それはもしかしたら何かしらのメッセージ

お客さんから『まんが道』(藤子不二雄 A 著)全巻をお借りしました。
前々からずっと「読みたい!」と思っていましたので、これは嬉しい。

さてと、それじゃあ早速読みましょうかね!
と第一巻を手に取ろうとしますと、おやおや?
何やら違う本が紛れ込んでいるではありませんか。

『赤めだか』(立川談春 著)

立川談志さんの弟子であられる談春さんのエッセイ集じゃないですか!
読みたい!とまでは思っていませんでしたが、気になる一冊です。

これはひょっとして「読むべし!」というメッセージなのでしょうか。
それとも、たまたま間違えで入ってたものなのですかね。

すぐに答え合わせしようかと、貸してくれたお客さんに連絡をしようかと思いましたが、イヤイヤこれはそんな野暮なことはせずにサラリと読破しときましょうかね。

なんかね。
この『赤めだか』には、今の自分に必要なフレーズが収められているような、そんな素敵な予感がしてしょうがないです。
こういう切っ掛け、プライスレス。
『まんが道』は言わずもがなです。

先週末、苗場で行われたフジロックフェスティバルにですね。
PUNPEE というヒップホップ アーティストが出演したのですが、そのステージで「Hero」って曲をやったそうで、私も好きな曲なのですが、その「Hero」の歌詞というかリリックというか、その中に

“あの芸術家たちも あの戦争に行ってたら死んでたかも
あの戦争の犠牲者の中にも 未来の芸術家が何人居たろう?”

ってフレーズがあって、そこが今のこの時代、時世にやけに響くよな〜って呟いている人をネットで見かけましてね。

あ、それ凄くわかる。わかっちゃうよ!
ととても共感したのでした。

戦争の対義語って「平和」だったり「対話」だったりするのでしょうけども、僕的には「芸術」ってのも ちょっとあるかもなと思ったのでした。

おまえ言っていること無茶苦茶だぜ!

と嘲笑されるでしょうけども、なんかさ、芸術の力というかね。
そういうのを信じたいなと思う今日この頃なのです。

股旅。

だから、僕はダメなんです。

しかし、まあ何ですな。

何度やっても G-SHOCK の時刻合わせってのは覚えられないもんですな。

それとネクタイ。
年に数回着用するかどうかって自由業の身なもんで、これもなかなか覚えられない。

理由はわかっているんです。
そもそも覚えようって気が微塵もない。
ま、検索すれば何とかなるっしょ!
って感じだし、実際何とかなってしまう。

こうなると人、いや、床屋のオッサン五十一歳ナイスミドルは学ぼうとしないわけです。
だから、僕はダメなんです。

やっと納品された『FUNK SOUL BARBER』ティーシャーツ。
(大変お待たせしちゃいました。まだ納品されてない色、サイズもありますが、それは来月末にはどうにかって感じです)

僕的には至極 “会心の出来” なのです。
洒落も効いてるし、ユーモア満点だし、いい塩梅の力の抜け具合だしで、そうつまり最&高なわけです。

でも、これを着て歩いたからと言って、誰もが振り返り「あれはなんだ?欲しいぞ!ふぁふぁーん!」となるわけでは全くなくて、それはまあしょうがないことだとは分かっているのですが、こんな良いのにホワイ?と本気で思ったりもしてます。

こんなこと書いてると後ろ指刺されてクスクス嘲笑されそうですが、良いんです。
五十路ともなるとさらに磨き込まれるんですよ、鈍感力ってヤツが。
どこからか何かがやってきて「それでいいじゃん」と肩を叩いてくれるんです。
これもまた幸福の一つの形なのです。

FUNK SOUL BARBER

息子が描いてくれた私の似顔絵が、なんだかイイ塩梅で力が抜けてて、かつちょっとエキゾチックな感じだったので気に入りました。

で、随分と出来上がるまでに時間を要してしまった新作『FUNK SOUL BARBER tee』と合わせてみたら、なんだかちょっと良い感じだったので、ジャマイカ音楽に脳みそ揺らしているところです。

こういう時間が自分を作るし自分を生かすものなんだと信じております。

ファンキーでソウルフル。
そんな人間になるには何をどうしたら良いのでしょうか。
その答えをカバンの中も机の中も探したけれど見つからなくて、それよりユルい音楽に合わせて踊ってみたら、あ、そんな愚問に答えなんてないんだよな〜ってことに気づいたわけです。

これもまた音楽の力。
音楽はいつでも味方になってくれるのよね。

で、今年まだ一匹もゲットしてなかったカブトムシちゃんなのですが、昨日やっと捕らえました。
オス三匹をいっぺんにです。
上がりましたよ、テンション。
小躍りしながら雑木林を出てきたとき、ちょっとだけファンキーでソウルフルなナイスミドルに近づけた気がしました。

「笑う門には福来る」って諺があるじゃないですか。
あの笑う門の “門” って、家とか家族を意味するんですよね。
個人じゃなく“家” なんですよ。
だからね。
まずは自分が日々笑って過ごせるようにしたいですね。

そのためにはどうすれば良いのか……
五十路ともなると、それがわかるから安心安心。
何事も日々の積み重ねであるわけです。

ドラマ「芋たこなんきん」劇中のセリフ

『集団の力も大事やけど、結局は一人一人の思い。
揺るがへん自分を作るのが先やと思うで……』

がやけに響く五十一歳の夏なのです。

それでは股旅。

人生は不安タスティック

店内照明に使用していたエジソンバルブが切れた。
現店舗移転時からだから、7年1ヶ月頑張ってくれたことになる。

こんなシャレオツな電球なんて、どうせすぐに切れるんだろと予備も用意しといたのだが、まさかの超長寿命。
ごめんよ、おじさんキミの力をみくびっていたよ。
天晴だ!

バックルームで7年待機させられていた予備電球ちゃんも元気よく煌々と光を灯してくれた。
これからまた七年頑張ってくれるのだろう。
そのとき、おじさん58歳になってるよ。
この7年で、このエジソンバルブを買った店は無くなってしまったし、世間の灯りはLEDが主流になったし、2歳だった息子は9歳になったし、元号も変わった。

これから7年後。
きっと想像した以上に騒がしい不安タスティックな未来が僕を待っているんだろうな。

※注 『不安タスティック』とは

人生はつねに不安なものである、しかし、
「不安」に「タスティック」をつけることによって毎日をたのしんでいこうじゃないか──ということです。

「なんだって、不安じゃないとつまらないものさ」と、自分自身を洗脳していきましょう。

ぼくはつねに自分のことしか考えていないからか、昔から、人に叱られることが多いようです。

ですから、なにか行動を起こすとき、いつも
「叱られるんじゃないか、叱られるんじゃないか」と考えてしまいます。

逆に言えば、いつもそこから考えをはじめているのです。
それは確実に、ぼくの起爆剤になっています。
人生は不安だからこそ、ファンタスティックなのです。

みうらじゅん 

とりあえず ここはいい気持ち

お客さんから「もう作ることもなさそうだから……」と譲り受けたプラモデル。

五、六年、バックルームで寝かされてた “1/100 RX-78-02 ガンダム マスターグレードモデル” の制作に着手したのは、つい先日のこと。

なんだか最近、プラモデルのパーツをパチリと合わせる瞬間、脳内に快感物質が生じているのを感じる。
ふぁふぁ〜んとうっとりした気持ちなっているのだ。

これはなんなんだ?

少年時代、プラモ作りに夢中になっていたあの頃は出てなかったはずだ。
これは、大人になったからこそ出ているドーパミンなのだろう。
こいつはクセになるぜ。

何しろ、今のプラモデルは凄い。
金型をコンピュータで設計しているからだろう。
寸分違わぬ精度でピシッとパーツがハマる。
その瞬間がたまらなく気持ち良いのだ。

何なんこれ?

にしてもだ。
五十路ナイスミドルの趣味として、プラモデルは最高だなと感じる。

時間つぶせる。
コスト低い。
指先を動かすことによっての脳活性化。
集中力の拡大。
美意識の錬磨。
体力温存。

うむ、最高だな、やはり。

五十代に突入して思うこと。

「この今のオレの感覚、この奇妙な落ち着きは、年を重ねたからこその成長から来ているものなのか……それともただの “衰え” なのだろうか……」

そこに多分正解はない。
どちらかってこともないだろう。
どちらもってことなのだろう。

近頃、こういう “答え” が出ない疑問に頭を逡巡させることが楽しい。
結局 「まっいいか!」 と帰結するのも折り込みずみの妄想旅行みたいなものだ。

こういう感覚とプラモデル制作は相性が良いように感じる。
さりげなく、何かが研ぎ澄まされていくのを感じる。
ともあれ、とりあえず何だか良い感じなのである。
なので良し。

さてと。
LITTLE TEMPO をBGM に開店いたしましょうかね。

股旅。