魂の伝達は可能だ

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こんばんは。
本日、バリトンウクレレ/テナーギター/マンドリン/時々バンジョーを奏で弾き語る Bocket Kaz さんこと川辺さんが、思い切ってレコード断捨離をするってことで、カットついでに大量のレコードを持って来てくれました。

「欲しいのあったらどうぞ!」

夢のようなホントの話なのです。
僕はその中からパパパっと最&高な18枚を華麗にナイスチョイス。

 

 

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これでまた DOODLIN’ BARBER SHOP の音楽偏差値が上がっちゃうぜ〜と一人ほくそ笑んだのでありました。
川辺さん、ありがとうございます!
川辺さんに限らず、いろいろ様々なお客さんたちからレコードを戴く機会が多いのです。
ベリーハッピーなことに。

このままプレイヤーに乗せられることもなく、押入れの奥で眠っているぐらいなら、いっぱい聴いてもらえる場所へってことが大概の理由でして。
光栄にも DOODLIN’ BARBER SHOP ならきっとイイ様に扱ってくれるだろうと皆さん思ってくれている様です。
僭越ながら、それ正解です。
私、存分に聴かせていただきますよ。
存分に店で流しますよ。
そうするとですね。
お客さんたちのそのレコード達への思いが店に溶け込んで来るんですね。
その思い入れが注入されるんです。
最高だと思いませんか?
まあ、そんなわけで、皆様の手元にある大切なレコード。
もしいつか行き先に困り、いっその事捨ててしまおうかとなったなら。
是非とも DOODLIN’ BARBER SHOP へ。
これから音楽と二人三脚で生きて行きたいな〜と朧げに考えている様なヤングボーイに貴方の青春に鳴り響いた音を聴かせますよ。
きっと届きますから。
魂の伝達は可能なのですから。
なんつって。

世の中には、クリエイティブな仕事とそうでない仕事があるわけではなく、仕事をクリエイティブにこなす人間と、こなせない人間がいるだけである。それは態度の問題だ……

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台風18号が近づいているとは到底思えぬ静けさの所沢市三ヶ島。
気圧の影響からか、なんだか今宵は気も漫ろ。
こんな時はこれだねと久々に Rage Against The Machine を流しながら、この日記を書いております。
どうもこんばんは。
先日ちらりと目にした是枝裕和監督のインタビューの中に、かつて監督がテレビマンユニオン新入社員だった頃に、社長であり音楽プロデューサーでもあった萩元晴彦さんに言われた言葉ってのが記されていて、それを読んでなんだかちょっと震えた僕がいました。
以下がそれです。
『世の中には、クリエイティブな仕事とそうでない仕事があるわけではなく、仕事をクリエイティブにこなす人間と、こなせない人間がいるだけである。それは態度の問題だ……』
要は気持ちの持ちようなのだと……。
僕の仕事も充分に存分にクリエイティブなのだと。
そう思ってイイのだと。
僕はそう受け取りました。
だけども、それを誰彼に主張することは決してしませんけどね。
心の底でそっとちょっと自惚れてもイイんだなと。
貴様の仕事なんぞ一つもクリエイティブじゃない!
と断言されようともそう思うことにしました。
新藤兼人監督の云う「質のイイ傲慢さ」ってヤツです。
四十路半ばも過ぎたことですし後はもう余生と言っても過言じゃないし、もうイイじゃないかと。
ダメですか?
話は華麗に変わるようで、僕の中ではシッカリ繋がっている話です。
僕が小学校の頃、ラジコンが流行りましてね。
親におねだりし、僕も買ってもらったんです。
TAMIYA のアウディ・クアットロを。
本当はワイルドウイリスが欲しかったんですけど、仲良しのクマ(熊谷くん)がもう持っていたんで、諦めたんです。
そんで、学校終わってから、あちこちで遊んでいたのですが、ある日 Sくんが、新しくラジコンを買ったと云うのでみんなで見に行ったんです。
わからないところとかを教え合いながら、Sくんはワーゲンバギーのキットを組んでいたのですが、あるはずの工具がないと言い出したんです。
Sくんは自分の部屋がなく、僕たちみんなお茶の間にお邪魔してて、すぐ横でSくんのお母さんがお茶をすすっている状況だったんですね。

 

探しても探してもない。
不思議なこともあるもんだと首をかしげてたら、何故か何故だかその工具が僕のズボンのポケットに入っていたんです。
今持って、なんで入っていたのかわからんのですが、僕は「あった!あったよ!」とそれを差し出したんです。
Sくんも友人たちも僕も「よかった〜!」と喜んでいたのですが、Sくんのお母さんだけ違ってたんですね。

 

「よく正直に言ったね。エラい!」

 

と僕に言ったんです。
一瞬、意味がわからなかったのですが、あ、そういうことかと。
Sくんのお母さんは、僕がその工具をくすねたと思ったんですね。
それを正直にちゃんと白状したと。
そのまま拝借せずに、差し出したと。
それがエラいと。
この一件は、僕の中でずっとうずうず残っているんです。
ま、そう思われても仕方ないのでしょうけど、なんか腑に落ちない。
あれから何十年も経ちましたが、未だにあの時のSくんのお母さんの表情を覚えているんです。
まあ、何が言いたいかと云うと、子供相手だからって、いや子供相手だからこそ自分の言動には気をつけなきゃなと思うわけです。
こうやって何十年もブスブスと燻ることになるわけですから。
僕みたいに、いつ迄も根に持つウツボ野郎もいるわけですから。
さてと。
夜も更けて来たのでそろそろ寝ます。
おやすみなさい。

なりたい自分に近づきたい

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おはようございます。

ここ最近、連日何件もの営業電話がかかって来て困っている。
それはもう、何処かで誰かが当店の電話番号をリークしたんじゃ?ってぐらいに。
その大半が「ネット上で有効な宣伝をしませんか?そのお手伝いをします!(おそらく、いや確実に有料で!)」って感じのもので、一瞬チリっとしつつも、そんな態度はおくびにも出さず丁重に御断りさせていただいている。
だいたい開口一発「オーナー、もしくは代表者の方はお手すきでしょうか?」と来る。
「私です。一人でやっているもんで……」
と返すと「え?そうなんですか?」と来る。
ここで私は白目をむく。
営業の電話をしてくるんだったら、最低限相手の情報を得てからにしてよ〜ん!ゲヘ〜!となる。
そして、そちらが仰るような集客を出来たとしても、店主一人カット椅子一脚なので、現状ではそれをさばけないので……と御断りする。
すると、明らかに態度が豹変し、ぞんざいな感じで電話を切られるのである。
これが大概のパターン。
「予約の電話かしらん?嬉しい!」と、一瞬でもぬかよろこびした己が恥ずかしいったらありゃしないのである。
しかし、私でも知っている某二社からの営業電話には感心した。
まず冒頭「高崎さんでしょうか?」と来る。
口調も丁重で、その奥底に教養を感じられる。
話を聞いていると、ちゃんと隅々まで当店のHPを見てくれていて、立地も把握している。
その上で、何かしらのプランを提供しようとしてくれている。
その他大勢の営業電話とは圧倒的に真逆だ。
この違いってなんなの?何処から生じるの?
その答えはなんとなく見えている。
大げさな物言いになるが、ある意味現代日本社会の縮図だな……と感じるのである。
きっと、この調子だと今日もガンガン電話がかかってくるだろうな〜
しかし、仕事中だろうとイラッとせず感じよく応対せねばな。
かつて、あからさまに嫌な態度をとってしまった時は、電話を切った後に激しい自己嫌悪に陥った。
「お前、何様だ?」と。
「いつから、そんな偉くなったんだ?全然なっていないだろ?このウツボ野郎が!」と。
まさにビートたけしの言葉「一つの行動に生き様が出る」である。
意識し、己を律することで、なりたい自分に近づける……はずだ。
そう信じて、今日も働こう。
そうそう。
仕事用のシューズを新調しました。
ここ数年は、adidas campus を愛用してたのですが、今回は Saucony の
jazz をナイスチョイス。
その色味に惚れました。
それに、DECHOのワークキャップ。
中村商店のエプロン。
これが今の私のユニフォームです。
そしてBGMは阿部海太郎で。
股旅。

僕のロック 君のロック

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「どんなジャンルが好きなんですか?」

とりわけ若いお客さんに訊かれることが多い。
僕の好みの音楽のジャンルは何ですか?と云う質問だ。
ココで僕は困る。
ジャズ、ファンク、ソウル、レゲエ、スカ、ブルース、テクノ、ハウス、ダブ、エレクトロニカ、ケセラセラ、etc。
どれかに絞るってのは困難なのである。
そして考えに考え抜いた末に、僕はこういう風に答えることにした。
「ジャンルが何であろうと、そこに自分の中でロックを感じることが出来たら好きです。
他の誰かに『え?それ全然ロックじゃねえし!』と言われようとも全然構わない。
自分がロックと思えればそれでイイんです。
声高に『これがロックだぜ!』と叫ぶこともなく、そっと心の奥底で『ロックンロール……』とつぶやければイイのです。ルルルラララ。」と。
これは我ながらナイスな返しだなと自惚れた。
わかっていらっしゃるとは思うが、僕が云う「ロック」とは「イエーイ!ロケンロー!シェケナベイベー!」ってノリでは断じてない。

なんかこう、心の奥底にスーンと横たわる強大な力って感じのもので、優しくて、ただひたすら優しくて、いやはや正直全く説明出来ない。
だけど、これもまた『そんなの全然ロックじゃねえし!』と誰かに嘲笑されても全然構わないのである。
だから、僕は貴方のロックも否定しない。

ふと店内の本棚を眺めて吹き出した。
これもまたロックだなと思った。
本棚には、その人間の生き様が現れていると思う。
いや、これはちょっと違うか。
その人間の「自分はこうありたい!」って矜持のようなものが見えてくる感じと云えばイイか。
ふざけてるな〜と自嘲しつつも、イイぜこれ!スゲ〜イイぜ!
と自惚れてもいる。
誰も褒めてくれないから、ひっそり独りでほくそ笑んでいるのだ。

その全てがプライスレス

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昨日、妻の実家から梨が届いた。
息子の大好物である。
季節ごとに巨峰や桃も送ってくださるのだが、そのどれもに息子は目がない。(いつもありがとうございます!)
そして今朝。
食卓に梨が出た瞬間、すかさず息子の手が伸びた。
両手いっぱいに梨をつかみ、「これ僕の〜」とはしゃぐ息子。
どんどん食べなと微笑む僕と妻。
そういえば自分が子供のときも、父や母は自分の分さえも「どんどんお食べ」と分けてくれていた。
あの時は「こんな美味しいものをナゼ?」とその大人たちの行動が不思議でならなかったが、いつの間にか自分も同じ行動をとるようになっていた。
あの時の大人の気持ちが今はわかる。
どんどん分けてあげたい。
どんどん美味しい顔を見せて欲しい。
「多分、あの時の親の気持ちもこんなだったんだろうな……」
と思う機会が増えた。
今さっきも、昼食後に僕は息子が飼っているオオカマキリたちのために、裏庭にダイブしてバッタを数匹捕まえて来た。
ナンテコトナイ。
息子の喜ぶ顔が見たいからだ。
「お父さんスゴイ!」と息子を感嘆させたいからだ。
幼少時、虫採りに連れてってくれた父も同じ気持ちだったのだろう。
カッコイイところを沢山見せてくれたものだった。
この夏に捕獲したカブトムシやクワガタたちは、まだまだ元気でいる。
でも、少しずつ息子の気持ちは離れているように感じる。
そりゃそうだ。
子供ってのはそういうもんだ。
何しろ飽きっぽいのだ。
でも、だからと言って「どうせ飽きるんだし!」と流すってのはしないようにしたい。
その都度その都度、一緒に完全燃焼出来たらなと思う。
四十路半ばにもなったから、ある程度はわかるようになってきた。
今のこの時間はかけがえのないものだということを。
家族と過ごす時間。
その全てがプライスレス。