あの頃の君にあって 今の君にないものなんてないさ

こんばんは。
 
 
竹原ピストルさんの新譜『PEACE OUT』を聴いたのですが、やはり良いですね。
言葉が体にズビズバ容赦なく入り込んで来るのを感じます。
 
自分の代弁者だなんておこがましいことを言う気はさらさらないのですが、竹原さんの立ち位置というか、ベクトルの向き方というか、距離の取り方というか、ユーモアの含み方とか、照れ方とか、謙虚さとか、自嘲とか、それらが実に実にしっくり来るのです。
 
竹原さんの歌を聴いていると誰も今まで発さなかった言葉がそこにある。
ずっと待っていた響きがそこにある。
そんな風に感じるのです。
 
 
 
アルバム最後の曲のタイトルが、「マスター、ポーグスかけてくれ」なのですが、これも嬉しい。
 
僕が高校時代からずっと好きなポーグスのことを、僕と同じような聴き方、接し方をしているのを感じて、なんかこう全てが同心円上にあるような気になって、ワクワクスペクタクルなわけです。
 
十代の頃から好きなミュージシャンのことを四十代になってからハマったミュージシャンが歌ってくれる……。
 
上手く言えないのですが、真っ直ぐ来られたというか、間違っていなかったというか、全部繋がっていたというか、再びポーグスと向き合える機会を作ってくれたというか、まぁともかく、こういう喜びを得られてベリベリハッピー。
竹原ピストルさん、どうもありがとう!
そう絶叫したくなったわけです。
 
 
 
それにつけても、この竹原ピストルさん。
全然知り合いでもなんでもないくせに、勝手にとっても人の良い方だと思い込んでいるのですが「例えばヒロ、お前がそうだったように」という曲の中で
 
“哀しいかな、消えてなくなって欲しいやつっているな。
俺も誰かにそう思われていることだろう……”
 
って歌ってて、妙にしみじみしてしまいました。
まぁ、そりゃそうですよね。
誰とでもうまくやって、誰からも好かれて、誰も嫌いな人がいないだなんて、そんな人実際いたら、多分僕が真っ先に嫌いますもの。
 
 
そんなわけで、竹原ピストルさんの新譜「PEACE OUT」をもっともっと聴き込もうと思います。
 
 
今、この時代に鳴り響くべき歌声。
耳を傾けるべき言葉がそこにあるからです。

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