ふと思い立ち、頭を丸めました。
鏡とにらめっこして自分でやりました。
頭を丸めると鏡に写るのは、誤魔化しの効かないまっさらな素の自分な気がして、ちょっと清々しい気分になるのです。
この気分とこの心地よい手触りを味わいたくて、たぶん僕は数年に一度、頭を丸めるのでしょう。
床屋としては、あるまじき行為かもですが、時折無性にやりたくなってしまうのです。
老眼鏡を新調しました。
いや、ここは敢えてリーディンググラスと呼びたいところです。
「老眼鏡」って言葉には、何か少し後ろ向きで自嘲気味な響きを感じるからです。
いや、別に感じないか。
このニューリーディンググラスが、ちょっととぼけた感じで良いです。
カッコつけようがない感じが良いです。
ある意味、丸刈りと相通じるものがあると思います。
丸刈りにこのリーディンググラスを装着すると、そこにあるのは誤魔化しようのない四十六歳の DOODLIN’ BARBER SHOP 店主がいます。
「人は見た目こそが全てだ……」
アンディ・ウォホールもそう言ってましたしね。
「一つの行動に生き様が出る……」
ビートたけしもそう言っていたわけです。
そんなわけで、清々しい朝なのです。
相変わらず虫に夢中な息子なのですが、先日買ってあげた虫図鑑に付録されていたDVDを一緒に見てて、以前から不思議に感じてたことを思い出しました。
あの保護色ってなんなんでしょうね。
自分の身を守るために、もしくは獲物に気づかれないために、自身の体の色や形を変化させ周囲の色に同化し見え難くするあれです。
虫が自分の意思で、周囲の色を自分の目で確認し、自分の体の形や色をメタモルフォーゼさせる……だなんて出来るわけないと思うのです。
いつの間にか、こうなってた……っつーのも説得力に欠ける。
となると、他者による導き、すなわち神様がそうしたのか……
う〜む。
何がどうなったら、ああなるのでしょうか。
人はそれを「進化」と呼ぶ?
それか、そういうことなのか。
進化ってスゲーな!
ともかく、不思議でならないわけです。
そこにある「意思」が誰のものなのか……
「意思」、そうキーワードは「意思」なのです。
そんなわけで、今僕は Iron & Wine の 「The Creek Drank the Cradle」を聴いています。
最高ですね。
すぐに「最高」って言葉を使いがちな僕ですが、この人の音楽は「最高」の中でも最高峰の「最高」です。
なんだか最近、素晴らしい音楽との出会いが矢継ぎ早で大変です。
嬉しい困り。
略してウレコマです。
さてと、そろそろ息子が起きてくる頃合いかな。
雨上がりの朝、カブトムシやクワガタも腹ペコだろうから樹液に群がっていることだろうに。
あ、今夏の夏季休業は八月二十一日(月)から八月二十三日(水)まで頂戴いたします。
ご了承ください。
それでは股旅。