気づけばWEB上に日記をしたためるようになって十数年が経つ。
思えばたくさん書いてきたものです。
現HPに移行する際、それ以前に書いたものも観られるように……なんてこともちょっとだけ考えていたのですが、今となってはもう読めなくてイイかな、まあイイや!と気持ちが変化しました。
それが何故なのか、とんと説明はつかないのですが、ある意味読めなくなってスッキリした自分がいるってのが一つの答えのような気がします。
これは捨てたくないって思っていたものが、思い切って捨ててみるとあら不思議。
ちょっと楽になっちゃったね〜てのと同じ感じですかね。
このところ、十数年ぶりの御来店になるお客さんが相次いだのでした。
みなさんそれぞれ色々あって足を運べなかったそうで、でもなんだか心の奥隅にDOODLIN’ BARBER SHOP が引っかかっていて「いつかまた行こう!」と思ってくださっていたことが不思議な共通項。
ほら、この仕事って「もうこれっきりっす!もう来ないっす!」とお客さんが来ない宣言なんてしてくれないじゃないですか。
だから、こっちは「あれれ……なんで来なくなちゃったのかしらん。ダメな仕事したかな……、もしや嫌なこと言っちゃったかな……」なんつって気分は乙女になってしまったりするのです。
この度、十数年ぶりに来てくださったお客さん方も、そんな思いを悶々と抱き続けていた方々だったので、とても嬉しい。ともかく嬉しい。とてつもなく嬉しかったわけです。
さらに嬉しかったのは、みなさん、この来ない間もこの日記を読んでくれていたそうで、なんだか久しぶりな気がしないそうです。
不思議で素敵なもんです。
これもインターネット社会に移ろうことによってもたらされた幸福の一つでしょう。
ありがたし。
変わることも、変わらないことも、どっちも大切。
どこをどう変えて、どこをどう変えないか。
これをちゃんと意図するってのは、なかなか難しいものですが、意図し続けるってのは、やり甲斐のあるものです。
何も考えずに、脱力して徒然なるままに Let It Be と行きたいところですが、そう簡単にはいかんですよ。
でも、他者にはあくまで自然にそうなっているように見せかけるってのが肝心。
人はこれを魔法と呼びます。
かっこいい店を作り上げるのは、ちょっとした魔法使いにならねばなのです。
私はまだまだ修行の身。
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平
《追記》
師走となり、DOODLIN’ BARBER SHOP も僭越ながら慌ただしくなってまいりました。
土日(特に午前中)の御予約はお早めにお願い致します。
今年末も例年通り、大晦日まで営業いたします。
二十九日、晦日、大晦日はすでに予約が入って来ておりまして。
こちらもご予定ご都合が判明しましたら、お早めに御予約なさることをオススメいたします。