今朝。
ふと自分のルーツと言うかベースになっているものは何なのだろうかと考えてみた。
すると。
かつて、少年だった頃とかはただただ好きだっただけなのに、それが今は確かに僕自身を構成する細胞の一部になっていることに気づいた。
考え方、受け止め方、生き方、選び方、逃げ方、思い方、果ては歩き方、走り方までも、影響を受けていると言うレベルを超えて僕自身の中に入って来ているのだなと感じたんだった。
幼少時より、兄弟がいつも聴いていたので染み込んでいるRCサクセションの忌野清志郎先輩と中学時代に衝撃の出会いをした THE BLUE HEARTS の甲本ヒロト先輩。
とりわけこの二人には多大な影響を受けた。
それは最早細胞レベルまでも深く浸透していると思う。
それと意外かも知れないが、真心ブラザーズの倉持陽一先輩もかなり入っている。
こんなことを言うのは、今までずっと恥ずかしかったのだけれども、何だか吹っ切れている自分がいる。
四十代に入ったあたりから、少しずつ吹っ切れが始まった。
吹っ切れが無事終了したら、次は突き抜けだ。
突き抜けの先はまだ知らないので、還暦に差し掛かる辺りまでには知ることが出来たらなと思う。
文筆家で挙げると、リリー・フランキーさん、みうらじゅんさん、大槻ケンヂさん、中島らもさん、大竹伸朗さんには散々お世話になった。
先輩たちの文章には、生き方のヒントが書かれていた。
何度も言うが「答え」ではない。
あくまでヒント。
いろいろと勝手に教わりました。
勝手に受け止め、勝手に解釈し、勝手に咀嚼し、勝手に吐き出して生きてきました。
これが二十代前半からですかね。
寺山修司さん、岡本太郎さんとかも読み漁りましたが、影響を受けたなどとはとても言えない。
何でなんですかね。
誰が上で誰が下とかって話ではないんですよ。
宮本輝さんの本も読み漁りました。
そのほとんどを読んだんじゃないかな。
そうそう。
来月末、宮本輝さんのライフワークとなった『流転の海』の最終章となる第九部がいよいよ発売されるのですよ。
第一部が発売から三十四年で、ようやく完結するわけです。
僕が第一部を初めて手に取ったのは浪人時代か学生時代なので『流転の海』ともかれこれ二十数年の付き合いになる。
終わってしまうことに一抹の寂しさはあるが、ずっと読み続けてよかった。
この二十数年、失速することは一度もなく、ユルもことなく、ずっとずっと面白かった、この作品。
この小説も確実に僕の中に溶け込んでいることだろう。
アニメでは、これはもう間違いなく『機動戦士ガンダム』です。
漫画では、絞るのが難しいですが、パッと思い浮かぶのは『火の鳥』(手塚治虫著)、『カムイ伝』(白土三平著)、『風呂上がりの夜空に』(小林じんこ著)ですかね。
映画、洋楽、お笑い、ドラマなどもあるのですが、それはまた次の機会に。
ルーツではなく、ベース。
このニュアンスの違いがとても重要。
股旅。