幾人もの方々から同時多発的に勧められていたマンガ「左ききのエレン」を満を持して読み始めてみた。
既刊十五巻までの十四巻まで読んでみての感想というか印象は「面白い!」だけどもだけど……うーむ、好きじゃない!って感じか。
天才になれなかったすべての人へ……
というのが、この作品のテーマであるようだ。
この “天才” の作中での描かれ方が、なんだかちょっと僕の好みではなかったみたい。この作品で描かれている “天才” たちは、もう出来上がっているのよね。
どうなって、どうやってそうなったのかっつプロセスが描かれていない。ナチュラルボーン天才なのね。
“天才” ってそんなもんじゃんって言ってしまえば、そうなんだろうけども、なんどかちょっとね「でも、そうじゃないよね……」って思いを僕は抱いてずっと来ちゃったのよね。思春期の頃くらいからずっと。んで、拗らしちゃった感じで。
だから自分的にしっくり来るのは同じマンガである「BLUE GIANT」の方でね。「BLUE GIANT」では主人公は光るものを持っている。でも、それは先天的なものではなく、主人公自身が培って来たもので、放っておいたらすぐになくなるような儚いもので、だから、主人公はそれを輝かせるために、気が遠くなるような反復練習をする。(テナーサックスね)で、それが無意識下で繋がる瞬間を作れるようになっていく……
なんて書いてて、僕自身、意味がわからなくなって来ちゃったけども、まぁつまりそういうことなのだ。
僕の中では初めから“天才” って物語の展開がスッと入っていかないのだ。
きっと“天才”ってものの考え方が違うんだろう。
だからといって、つまらないマンガではなく充分面白い。でも僕は好きじゃないな〜って、そういうこと。
三月になって、鈴木英人さんのカレンダーが二枚目になった。一枚目を捨てるのも忍びないので、キレイに切り取って保管しておこうと思う。
こういう気持ちを大切にしなくちゃなと思う。
さてと。仕事すんべ。