ここ最近ハマっているのが、この『THE WORLD BARBER TOUR』という本なのだ。
世界38ヵ国・157件の理容室の写真と手記から読み解く、その地の歴史と文化。
解説にある「理髪師は過去から現在を繋ぐ、生き証人でした」の文言にも痺れる。
日々何気なく営んでいる店であり仕事だが、ひょっとしたら自分もちょっとは生き証人になれたりするのかも……なんて過ぎた野心も生まれたりする。
ワクワクするぜ。
そして、この本が僕の手元に届いた経緯がまた胸熱なのである。
かつて雇われ店長をやらせていただいていたカリプソ・クロニクルの常連であった俳優の松田洋治さんからいただいたものなのである。
そう、これは自慢だ。
当時、店の近所にお住まいだった松田さんが引っ越されて以来だから十数年ぶりの再会になるのかな。
松田さんが近くに用事があったからと寄ってくれて、「この本はやっぱりテッペーくんに読んでもらいたいなと思って!」と持って来てくれたのだ。
松田さん、この本猛烈に面白いです。
ありがとうございます♪
よし、じゃあいつかDOODLIN’ BARBER SHOP も、こういう本で紹介されるように頑張るぞ!
と気合いを入れても、すぐさまお客さんが来てくれるわけではないのが、この稼業。
今の決心と頑張りの成果が出るのは数ヶ月後なわけで、今目の前にある仕事を精魂込めてこなすしかないのだ。
そして、その答えは風の中。
どう転がって行くのかは全くの未知。
こう考えるとなかなかのハードボイルドな仕事だなぁと嘆息するばかり。
なのだがココは得意の呪文「そこがいいんじゃない!」で楽々クリアするとしよう。
そうやっているうちに、いつの間にやらちょっとそんな仕事を生業としていることが誇らしく思えて来るのではないかと期待している。
今を作っているのは過去の自分。
これからを作るのは今の自分なのだ。
まずは自分自身の生き証人になろう。
周囲はそれからだ。
なんつって。