『サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン』
これも先日中古屋で見つけた逸品だ。お値段600円。
「やったぜ、掘り出しもんだ!」
とエキサイトしたのも束の間、なんだかちょっと侘びしくもなってしまった。
多少カビ臭くはあるが、帯付きキズなしの美品。
1974年発売の日本製。
50年近く経って、こんなに状態が良いってことは、かなり大切に扱っていたってこと。大事に大事に聴いていたってこと。
その思いを馳せると、いろいろなドラマがあったんじゃないか……なんて想像してしまう。
もしかしたら、持主だった方は既に他界しているかも知れない。遺品の整理をしてた遺族の方が、棄てるのもなんだし、でもレコード重いし、かさばるし、聴けないし、面倒だからとコレクション全てを買い取らされたのかも知れない。
出すとこに出せば、それなりの価値と値打ちがあるはずなのにだ。
それをハイエナのように、やった〜ウシシ〜!と漁るオレってどうなのよ?
なんて妄想してたら切なくなったのだ。
まぁ、ともかくだ。
僕に出来ることは、このレコードを大切に聴くこと。それだけだな。
でも、それは得意だから大丈夫。だから前の持主さん、安心してください。
レコードにはドラマがある。だから大好き。