最高に気持ちの良い爽やかな朝だったので、ゴミ出しついでにちょっと近所を散歩した。
鳥のさえずりやら風が吹き抜ける音やら自分の足音やら。
こういう音たちに耳を傾けられる幸福。
脳内BGMは真心ブラザーズの “素晴らしきこの世界” 。
このぐらいで良いのである。
こういうのが良いのである。
昨日のマジックアワーの夕焼けも素晴らしかった。
心震わせるものって、それと同時にちょっとだけ怖ろしくもあったりする。
あれ?
この美しさって尋常じゃないよね?
大丈夫かな?
ってなる。
先日、ちょっとした取材を受けた。
どうやって集客してるのかとか、客単価がどうかとか、そういう質問は皆無で、この店がどのように出来上がっていったのか、その前に僕という人間がどのように出来上がっていったのか……そんな質問に終始したとても有意義な時間だった。
質問に答えながら、
あ〜オレってそんなだったんだ!
そういえばそうだったな!
なんて再確認しながら、記憶をトレースしてる感じ。
で、そういう行為が今の自分に必要だってことは薄々感じてはいたので、今回の取材はイイ機会になった。
次の道が見えてきた……そんな気がしている。
事前に質問を聞いておいて、答えを準備しとくって手もあったんだけど、それはヤメた。
唐突な質問に自分がどう答えるか……
これを楽しまなきゃだなと思ったからだ。
終わってみれば、あの質問にはこう答えれば良かった……
だとか、あれは言葉足らずだったな……ってことが沢山あるのだが、これでイイのだ。
だって、そもそもそういうもんじゃない。
準備ってとても大事だけど、それをすることによってつまらなくなってしまう、色褪せてしまうってあるじゃないですか。
だから、これでイイのだ。
それが自分なのだ。
この取材が掲載されている雑誌は六月一日に発売されるそうなんで、御来店の皆々様、待合にさりげなく置いておくので気が向いたらペラリと見てやってください。