私もまたポップ中毒者である

私は人様の髪を切り、その散髪料を糧にするという仕事を生業にしている。
しかも、たった一人で20年あまり営業しているので、極めて緩やかな仕事場である。

今日は定休日なので、買い物のために朝から西へ東へクルマを走らせた。
車内のBGMはラジオに任せるのが良い。
自分のかけたい曲を流すと、その自分の思いが重いのだ。
ときに、そこに自分の感情を乗せたり、意味を求めようとしてしまう。
それが重い。

ラジオは受け身だ。
そこで「ザケンナヨ!」と絶叫したくなるような音楽が流れても、それがちょっと面白かったり刺激になったりもする。
自分の選曲だと、その“オレがオレがオレ様が感”がくたびれるのだ。

で、今パラパラと捲っている本は川勝正幸さんの『ポップ中毒者の手記(約10年分)』だ。
我ながらまたしても“今更感” 満載なのだが、今読むべき本な気がしてならないので手に取った。
カッコよく言えば、閃き(インスピレーション)に従った上でのナイスチョイスなのだが、実際はただの気まぐれ、ただの思いつきで読んでみるべとなっただけである。

でもまぁ、タイミングってあるよね。
まさに今だなって瞬間が。
その瞬間に乗れたときが気持ちいいのよね。

余談だが、ジプシーキングスの『inspiration』は超名曲である。

股旅。

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