本屋に行ったらPOPEYEの『ぼくの好きな音楽』(特別編集版)があったので買って帰った。
いろんな分野のいろんな音楽好きな人たちが音楽について語りまくる……そんな本。
面白くないわけがない。
ペラペラめくるとビースティ・ボーイズの マイクD の無茶苦茶カッコイイ部屋が載ってて萌えた。
トミー・ゲレロ の部屋もカッコ良かった。
壁に飾ってある絵とかクッションとか、こういうの何処で見つけてくるんだろう。
好きなミュージシャンの部屋がカッコイイってなんだか嬉しい。
坂本慎太郎さんと小山田圭吾さんのレコード対談も喰い入るように読んでしまった。
しかしまあ、ホントよくここまでいろんな音楽を知っているもんだ。
音楽オバケだね。
で、その音を聴くに至るストーリーも隈なく覚えているのが凄いっつーか凄まじい。
ふむふむなんつって読んでたら、グワワワーンと中一の頃のことを思い出した。
ボクは、当時発売された『AKIRA』の第一巻に衝撃を受け「こんなヤバい漫画はみんなに教えなくてはならない!」と謎の使命感を持ち、学校に持って行ったんだった。
「『ガンダム』の次はこれだろ!」
と鼻息荒く語るも、友人たちからはそれほどの反応を得られず撃沈。
意気消沈しているところに追い討ちかけるように先生に見つかり没収。
「修了式まで先生が預ります!」
とまだ一回しか読んでないのに取り上げられてしまったんだった。
『AKIRA』の第一巻が発売されたのが1984年の9月で、その半年後、ちゃんと返してもらった。
「先生、読んだ?」
と意外と先生がハマってたりしてと思い訊いたのだが「読んでいるわけないでしょ」て軽くゲンコツされた。
体罰だ!
こんなこと書いてたら『1984』ってのがキーワードになって、昨日訃報が届いたエディ・ヴァン・ヘイレンのことを思い出した。
ヴァン・ヘイレンのアルバム「1984」は、ボクが初めて自分の小遣いで買った洋楽のアルバムだったんだった。
1984年か……
ホントあの頃だよなぁ、うん、あの頃だ。
自分の中にある「カッコイイ」を変革するんだぜ!と躍起になっていたな。
あんな熱い季節が、死ぬるまでにもう一発ボクに訪れることを願っている。