“サブカルは死んだ。パンクも死んだ……”
その帯に書かれた衝撃的な文言を見て、これは読まなければならないなとゲットしてみました。
その本のタイトルは『オフィシャル・サブカルオヤジ・ハンドブック』
著者である佐藤誠二朗さんは私より二つ歳上で、私がかつて貪るように読み漁っていた雑誌『宝島』『smart』の編集者だっつーんだからアガる。
アガる?何が?
もちろんテンションがです。
あの日あの頃、我々の世代のボンクラたちがどうにも拗らせたまま、来てしまったアレやコレやのことが書いてあるに違いないと勝手に期待しているのです。
サブカルもパンクも死んでないと思い込みながらも、心の奥底では「やっぱり死んじゃった?だよね」なんて思っているのを見透かされたような恥ずかしさと清々しさがあるわけです。
まぁ何しろボンクラだったなと我ながら思うのである。
こういう本が出てくることによって、あのしょうもなかったあの頃が総括されるのでは……とちょっとだけ期待しているのです。
しょうもないボンクラ……自虐的に響いているかも知れないけども、それがなかなか誇り高きものだったりするのよね。
五十路突入前にイイ本に出会えました。
ラッキーだな。
なんか笑われるかもだけど、僕にとってこの五十代になるってのは、とってもデカいことでして。
三十代、四十代になったときと比べものにならないくらいなんですよ。
なんでだろ……
全然答えが出てこないです。
でも、こういうのって答えが出ない方が、本当なんだろうなと思うのです。
でも答えを探す。
答えなんかなくても探す。大事なのは「探すこと」なんですよね。
あ、でもサブカルもパンクも死んでないですよ。
これはホント。