それは多分きっと役に立つ

まだ息子が幼稚園に通っていた頃。
息子が小学生になったら、彼が学校に行っている間に思う存分ゆっくりじっくり作るんだぜ!
と鼻息荒く購入したプラモデル “1/48 メガサイズ ザク” なのだが、作るタイミングを逸して四年が経ってしまっていた。

で、ここに来て息子の中で生じたガンプラブームの怒涛の勢いに押され、とうとう開封したんだった。
最初は一緒に少しずつ作ろうってことになっていたのだが、息子はほぼ一人で四日で組み上げた。
そこに情緒などない。
ただただ早く組み上げたい一心で夢中で作っていた。

出来たら、ゆっくりためて作って欲しかったのだが、思い返せば私もそうだった。
多少雑だろうが、間違えてようがお構いなし。
ともかく早くゴールしたいのだ。
じっくり作るような精神性を身につけたのは、やっと中学生になってからだったもんな。
そう思えば、まだ息子はほんのちょっと抑えて作ってくれたのかも知れない。

で、息子が仕上げたものを、ヤツが学校に行っている間にさりげなく手を加える。
塗装と軽いカスタムもしたいが、それはちゃんと相談してからにしよう。

にしても、とんでもない出来の良さだな現代プラモは。
接着剤もなし、全てカチッとパーツが組み合わさる。
ちゃんと色分けもされてるから、塗装なしでも、これだけサマになるんだから凄い。

私がプラモ作りに夢中になっていた40年前は、そのまま組んでも全然カッコ良くならないから、塗装と改造が不可欠だった。
だから、自分の下手さを痛感出来た。
今のプラモには、それがない。
ササッとカッコ良く出来上がるのだ。

こんなことを書いてると、さも昔は良かったな〜なんて話を床屋のオッサンがし始めやがったぜ!
と鳥肌立っているかもだが、ご心配なく。
私は俄然今の方が良いと思う。
こんなカッコ良いのがちゃちゃっと組めるんだもの。
最高だよ。

組立説明書め懇切丁寧でね。
対象年齢8歳からってのも頷ける。
小学校低学年の子どもが一人で組めちゃうんだもの。
凄いテクノロジーだよ。

もし、このままプラモデル製作に飽きが来ないのならば、少しずつ難易度を上げていけばよい。
出来ることが、一つずつ増えていくのは嬉しいもんだ。
どんどん物作りに夢中になって欲しい。
床屋のオッサンも、あの頃の情熱を復活させちゃうぜ。
それは絶対、仕事に役立つからね。

股旅。

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