心地良き変化

昨年の晩夏あたりからギターにどんどん傾倒していった小6息子11歳。

口を開けばギターと敬愛しているミュージシャンの話ばかり。
ギターの専門用語なんて、私には暗号のようにしか聞こえなくてチンプンカンプンなもんだから少々息子に申し訳なく思っている。

年始の店休日も彼方此方の楽器屋巡りのギター三昧で、気分はちょっとウンジャラゲではあったのだが、私の音楽の聴き方に変化が生じたのを感じた。

音楽を聴いているとき、いつの間にかギターの音色に耳を傾けるようになっていたのだ。

どんな風に弾いているのかしら……
どんなエフェクターを使っているのかしら……

全然正解には辿り着けないのだが、これが案外楽しい。
この年齢になっても変化というのは訪れるのだな。
既に自分はコリッコリに凝り固まっているオッサンなのさと勝手に思い込んでいただけなのかもしんまい。

ステッカーチューンを施した息子の愛用ギターにも刺激を受けた。
はじめは、どんだけダサくなってしまうのか……と心配してたのだが、その仕上がりのバランス感覚には嘆息した。
多過ぎず少な過ぎず、ベリー最高に丁度良い塩梅で息子は止めていたからだ。
この「止める」っつーのが癖者で、案外難しいのである。

なかなかやるな……

親バカオヤジは一人静かに悦に浸っているのである。

股旅。

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