その全てがプライスレス

昨日、妻の実家から梨が届いた。
息子の大好物である。
季節ごとに巨峰や桃も送ってくださるのだが、そのどれもに息子は目がない。(いつもありがとうございます!)
そして今朝。
食卓に梨が出た瞬間、すかさず息子の手が伸びた。
両手いっぱいに梨をつかみ、「これ僕の〜」とはしゃぐ息子。
どんどん食べなと微笑む僕と妻。
そういえば自分が子供のときも、父や母は自分の分さえも「どんどんお食べ」と分けてくれていた。
あの時は「こんな美味しいものをナゼ?」とその大人たちの行動が不思議でならなかったが、いつの間にか自分も同じ行動をとるようになっていた。
あの時の大人の気持ちが今はわかる。
どんどん分けてあげたい。
どんどん美味しい顔を見せて欲しい。
「多分、あの時の親の気持ちもこんなだったんだろうな……」
と思う機会が増えた。
今さっきも、昼食後に僕は息子が飼っているオオカマキリたちのために、裏庭にダイブしてバッタを数匹捕まえて来た。
ナンテコトナイ。
息子の喜ぶ顔が見たいからだ。
「お父さんスゴイ!」と息子を感嘆させたいからだ。
幼少時、虫採りに連れてってくれた父も同じ気持ちだったのだろう。
カッコイイところを沢山見せてくれたものだった。
この夏に捕獲したカブトムシやクワガタたちは、まだまだ元気でいる。
でも、少しずつ息子の気持ちは離れているように感じる。
そりゃそうだ。
子供ってのはそういうもんだ。
何しろ飽きっぽいのだ。
でも、だからと言って「どうせ飽きるんだし!」と流すってのはしないようにしたい。
その都度その都度、一緒に完全燃焼出来たらなと思う。
四十路半ばにもなったから、ある程度はわかるようになってきた。
今のこの時間はかけがえのないものだということを。
家族と過ごす時間。
その全てがプライスレス。

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