気づけば人様の髪を切らせて戴くと云うこの仕事を選んで二十数年が経ちました。
中には、自分の仕事歴と同じくらいの付き合いになるお客さんもいて嘆息が止まりません。
今の場所に移転して二年半弱ですが、果たして二年でも通い続ける店が自分にはあったか……と考えたら、自分にはないことに気づきました。
一応言っておくが、DOODLIN’ BARBER SHOP がそういう場所としてお客さんに選んでもらったんだぜ!
と鼻息荒く自慢したいわけではないです。
何年もずっと通おうと思える店があると云うのは、それは人生の宝物になるんじゃないかと。
自分の中で、髪を切るならココ、それ当たり前でしょ!となるって凄いことなんじゃないかと。
そう思うのです。
「なんでわざわざあんなところまで?」
「近くでいいんじゃない?」
DOODLIN’ BARBER SHOP に通い続けてくださっている皆さまは、多分きっと家族や友人にこう言われたことがあるのだろうな。
お客さんたちが、そういう周囲の声をどう受け止め、どうかわし、どう説得して、それでも通い続けてくれているのだろうか……
そんなことを想像しだしたら、ワクワクが止まらないのです。
そして、そんな店が生活の中にあることがとても羨ましく思います。
まあ、何が言いたいかというと、そんな店として選んでくれてありがとうございます!
そんな店にしてくれてありがとうございます!
ってことです。
そんな感謝の気持ちを込めまくって、今日も良い音楽を流し、おもしろ話に花を咲かせ、良い仕事をします。
一日でもこの仕事が長く続けられることを願って。
回りに溢れる愛があることを感じます。
ありがとう。
DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平