時代はまわる

二十年間、苦楽を共にしたタオルスチーマーとバイバイした。

さすがにもうダメかなと思ったのは数ヶ月前。
だましだまし使いながら、ネットで同じ物を探したのだが見つけられなかった。
色もデザインも気に入っていたのだが、やはり二十年前の製品だからだろうね。

トホホと途方に暮れる中、私の悩みを聞いてくれた同業者の友人から有り難きお言葉を頂戴した。

「違うタイプのだけど、ほとんど使ってないのが倉庫にあるからいる?」

「マジっすか!」

彼が営む店的に、もうちょい大きめのが良かったらしく、今後使うこともなさそうだから……とのことで破格の値段で譲ってもらった。
これがまたシンプルでイカつくて、私好みにジャストフィットだったのだからベリーラッキーである。

一昨日届いて、昨日設置して試運転して、さっきバシッとステッカーを貼った。
先代とは二十年の付き合い。
コイツとは何年付き合えるかしらん。

ボロボロになっていた先代は写真に撮らず、事業用廃棄物として引き取ってもらった。
よく働いてくれたな。ありがとう。
ハサミとかカット椅子に隠れた地味な存在かもだけど、タオルスチーマーは我々理髪師にとってはとても大切な相棒なのである。

なんだかちょっとしみじみしちゃうが、早く新型の実力を見てみたいってのも本音である。

別れと出逢いをくり返し時代はまわるね。

股旅。

おかげさまで二十周年

おはようございます☆。

本日。
目出たいことに我がDOODLIN’ BARBER SHOP は開店二十周年を迎えさせていただきました。

旧店舗で十年半。
新店舗に移転して九年半。
それはそれは山あり谷あり光あり影ありのエキサイティングでスリリングでファンタジーな愛に満ちた二十年間でした。
これもひとえに、お客様の方々、家族、友人たちのおかげだと深く深く感謝いたしております。
どうもありがとうございます!

今日は生憎の天気ではありますが、感謝の気持ちではち切れんばかりに一日を過ごそうと思います。

と言いつつ、いつも通りに過ごせることこそが素晴らしいことなのではないかとわかり始めたマイレボリューション。
何しろ私もいつの間にやら五十三歳。
特別格別何かをするわけでもない、そんな二十周年記念日もありかなとも思っております。

いろんな人がいて、いろんなことを言う。
それは自分の中でもあること。
いろんな自分がいて、いろんな考え、思いが脳内 & 体内で錯綜するエブリデイであります。
正解は……随分と後になってわかることなんだよなぁと。
そんなしみじみとした思いに耽る夜明け前であります。
押忍。

ともあれ 20周年。
今後ともどうぞDOODLIN’ BARBER SHOP をヨロシクお願いいたします。

画像は2004年10月4日、開店前夜に撮ったものです。
周りに溢れる愛に感謝。

2024年10月5日
DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平 拝

軽々と時空を超える

行きつけの模型店でこのキットを見つけたときは心が震えました。
(しかもビックリするくらい格安で)

あれは1983年。
私がまだ小学6生生だったときのこと。
愛読していた模型紙「ホビージャパン」に広告を載せていた大阪の輸入プラモデル取扱店に手紙を書き、このキットを通販で手に入れたのでした。

まだまだネットもない時代です。
どうやって代金を払ったのか、送料が幾らだったのかも覚えていませんが、届いたとき、箱を開けたときのワクワクは相当なものだったのを覚えています。

店員さんが書いてくれたであろうイラスト付きの手紙も添えられてて嬉しかった。
近所にあるプラモ屋には輸入物は置いてなかったし、都内の模型店は小学生には遠かった。
だから、このキットを買ったすぐ後に新所沢PARCOがオープンし、テナントの中に憧れだった模型店「ポストホビー」も入ると知ったときは気絶しましたし、もちろん開店日に駆けつけ、店内に並ぶ輸入プラモデルを見たときには失神したのは言うまでもありません。
そして私は同じキットをポストホビーでも買ったのでした。

何しろ、この『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(今は「ジェダイの帰還」になっている)に登場するスピーダーバイクが私は好きだったのです。
だってたまらなく、カッコいいじゃないですか!
2個買いも致し方ないわけです。

こんな少年時代に自分をワクワクドキドキさせたものってのは、いとも簡単に時空を超えて何も変わらず胸を高鳴らせてくれるものなのですね。
このキットを作っている最中も、ずっと胸が熱くなりっぱなしでしたもの。

にしても、やはり四十年以上前のキットなわけで、状態は言わずもがなウンジャラゲ。
作っている最中にパーツは割れるし、組み合わせも悪いから繋ぎ目が剥き出しだし、フィギュアを乗せようとしても、ちゃんとハンドルを握ってくれないわけです。

そこをどうにか出来る技、工夫、知恵も今は身についているのですが、ここは敢えてそのままにしました。
これは、下手くそ過ぎた四十年前の自分への憧憬と言う名のリスペクトであります。
押忍。

たかだかプラモデルでありますが、こんなスペクタクルでワンダフルでビューティフルな気持ちにさせてくれるのです。
皆さんも、ご自分の「好き」を大事にしてください。
子どもや配偶者の「好き」も大事に出来たらモアベターであります。

さあて。
明日はどっちだ。

おやじロックか……

“DAD ROCK” という言葉があるらしい。

“親の世代が聴くようなロック”
ってことだそうだが、それってどんなアーティストたちが挙げられてるのかしらと調べてみたら、まさに自分が80〜90年代にかけて夢中で聴いてた方々ばかりで、そっか……そりゃそうだよな〜いつの間にか僕らも若いつもりが歳をとったんだな〜
〜と妙にしみじみ納得したんだった。

日本では“おやじロック”と直訳されてて、ネット界隈を眺めると

“オッサンたちが今の音楽を認めず、いつまでも若い頃を引きずってずっと聴いてるダサい音、つまりオッサン達はダサい!”

ってな感じで使われているなと自分は感じた。
海外では、どちらかというと好意的な意味合いで使われることが多いらしいので、その違いが面白いなと思った。

最近ではオアシスの再始動が話題になった。
oasis のアルバムは持っているし、結構聴いたし、それなりに思い入れもあるし好きではあるが、熱心なオアシスファンの方々ほどの熱量は自分の中にはないし、今回の再結成もそこまでの感慨深さはないってのが正直なところ。

同じく、Red Hot Chili Peppers もかなり好きではあるが、来日公演?絶対行くぜ!ってほどの熱さはない。

じゃ、お前の中で熱量高いアーティストって誰よ?

と自問してわかった。

私の中で熱く燃え&煮えたぎっているのは、Nirvana、Beck、Underworld、この3つだな。
当時、色々聴いたし、好きなアーティスト、好きなアルバムもいっぱいあるけど、上記の3組はパパパと初めに思い浮かんだし、つまり私の中で別格なのかもなぁと思う。
これ、結構賛同してくれるオッサン多いと思うんだけどどう?
あ、Rage Against The Machine もかなり熱いな……うーむ、挙げ出したらキリがなさそうなんで、この辺にしとこう。

ま、私が思うのは、オッサンたちは「今の音楽はどうのこうの……」だなんてわざわざ言わない。
若者たちも「オッサンたちダサ!おやじロックダサ!」とか言わないで、自分が好きなものを大事にすれば良いってこと。

思えば私も散々言ってきた気がする。
音楽に限らず、映画、マンガ、アニメ、小説などなど色々ああだこうだ言ってきちゃったな。
もう言わないよ。
尊重するよ。
だから、言わないで。
尊重して。
ウフフ。

あ、個人的にはLINKIN PARKの再始動はかなり熱い。
新曲もかっこよかった。
7年ぶりのニューアルバムも楽しみ。
以上!

欲望を止めるなよ

二十年前、DOODLIN’ BARBER SHOPを開店した際、旧友カワサキから「これ、きっと店に合うと思うから……」と預からせてもらったボ・ディドリー モデルの四角いギター。

開店当初より “GOOD MUSIC & POSITIVE VIBRATION ”を基本コンセプトとして標榜して来た我が店の核となるものとして、ずっと飾らせてもらっていました。

だけどもだけど、私はギターを弾けません。
雑に扱ったりはもちろんしませんでしたが、ただ飾られているだけになってしまっていた四角いギター。

それを、最近にわかにギターに興味を持ち始めた小6息子が手に取り、爪弾き始めましてね。

自分でメンテナンスをするんだと、ボディを磨き上げ、経年劣化が見られたペグやブリッジを取り替え、再び命が吹き込まれようとしているのを見て、床屋のおやじさんはジーンと感慨深いものが込み上げているのです。

やはり人生はスペクタクルだなぁと。

しかしまぁ、子どもの集中力ってのは凄まじいですね。
あれよあれよと言う間に、ギターに詳しくなっているし、自分好みのギターの音もあるようでエフェクターがどうとか言い始めているしで、すぐさまジャカジャーンとカッコよく弾き鳴らすに違いありません。

プラモデルも、あっちゅう間に上手になりましたからね。
彼らは失敗を恐れませんからね。
好奇心に突き動かされて生きてますから。

ギターに興味を持ったきっかけはニルバーナ。
三十年前、私も夢中になった伝説的なバンド。
いやはや凄いことです。
ホンモノは軽く時空を超えますね。

世界のどこまでも飛んで行けよ
ロックンローラーになれよ
欲望を止めるなよ
コンクリートなんかかち割ってしまえよ
かち割ってしまえよ